はじめに
ボカロ畑で根強い人気の進行があります。
VIm IIm IIIm VIm
Cメジャーキーで表すと、Am Dm Em Amですね。
IIImがIIIになるなどの違いはありますが基本はこれ。
短調のスリーコードで構成されています。
シンプルですが非常に中毒性の高い響きです。
ではこの進行、いったいいつから使われているんでしょう?
僕が知る中で一番古い使用曲はドーナツホールです。
ドーナツホール / ハチ
2013年の曲です。
イントロとAメロで使われています。
速いテンポと相まって癖になる仕上がりです。
この5年後、さらにこの進行を使ったヒット曲が生まれます。
かいりきベアさんの曲で屈指の人気を誇る『ベノム』です。
ベノム / かいりきベア
ドーナツホールと同様イントロとAメロでの採用。
こちらもアップテンポなロックですね。
さらにこの2年後、『テレキャスタービーボーイ』が世に出ます。
テレキャスタービーボーイ / すりぃ
またまたイントロとAメロでの採用です。
どことなくエスニックなサウンドとマッチしています。
ここまでの曲で6236は脇役的な扱いでした。
しかし1年後、この進行を前面に押し出した曲がヒットします。
神っぽいな / ピノキオピー
混沌とした構成の曲ですが、全体を通して使われています。
皮肉っぽい曲調や歌詞との相性が抜群ですね。
さて、ざっと使用曲を見てきましたが、この進行はいったいどこから来たんでしょう?
演歌・昭和歌謡で定番のコード
おそらく直接の輸入元は演歌・昭和歌謡でしょう。
ダンシング・オールナイト / もんた&ブラザーズ
3年目の浮気 / ヒロシ&キーボー
人生航路 / 細川たかし
愛人 / テレサ・テン
歌謡曲では定番のようで、ざっと調べただけでもこれだけ出てきました。
どれもYouTubeに公式音源がないので、気になる方は各自で聞いてみてください。
終わりに
同じコード進行の曲を調べてまとめるのは難しいですね。
自分で曲を分析してストックしておくのが実は近道なのかもしれません。